LCRメータ(DE-5000)の電池交換(006P)

電池交換の2回目は、「LCRメータ」の DE-5000 です。
この「LCRメータ」は定価が上がる前に、秋月電子で購入しました。(確か税込みで5千円以内?)
現在は1万円近くの値段が付いているようです。
(販売コード:106264)(画像は秋月電子より引用)

1台で、抵抗・コンデンサ・コイルなど、部品箱中の得体のしれない(整理下手ですね。)部品の識別に、大変便利に使っています。

普通のマルチメータと違って使用頻度が高くないので、数日前に使おうと思ったら電池切れの表示が出て電源が落ちてしまいます。

開け方も忘れていたので、取説を出してきて裏蓋を開けると今時珍しい「006P」の 9 V 電池を使っています。
この手の電池の在庫は、電池箱(最近整理して、エネループしか入っていません。)を探しても見つかりません。
次にダイソーに行った時にでも購入しましょう。

使用電池

この計測器の使用電池は「006P」です。
「006P」というのは電池の形状を表す型番で「9 V 電池」とも呼ばれます。
(写真は、パナソニック社のHPより引用)

「006P」には、形式番号がいくつかあります。
6F22:6個分の「F22」型のマンガン乾電池(1.5 V ☓ 6)を内蔵
6LF22:6個分の「LF22」型のアルカリ乾電池(1.5 V ☓ 6)を内蔵
6R61:6個の「R61」型のマンガン乾電池(1.5 V)を内蔵
6LR61:6個の「LR61」型のアルカリ乾電池(1.5 V)を内蔵
(「F22」「LF22」は「006P」用の6個直列電池、「R61」「LR61」は単6電池)

他にも「NEDA1604」「JIS006P」「IEC6F22」などの型番がありますが、全て「006P」の 9 V 電池として使用可能です。
上記の「6LR61」は内蔵電池の型式が分かる形式番号ですが、「NEDA1604」などは単純に「9 V 電池」を表す型番なので、海外ではアルカリとマンガンの区別がない場合があります。

使用頻度は少ないと思いますが、単6電池が必要な場合は(自己責任で)「R61」と書かれた「006P」電池を分解すると6本の小型電池が手に入ります。
もちろん充電式ではないので使い切りです。
私は分解して単6電池として使用したことがないのですが、情報によると若干短いので、プラス側の溶接端子を適度な長さで残すと良いようです。

「006P」の処分方法

電池の処分方法は各自治体で違っています。
我が街のHPで、「9V電池」で処分方法を調べてみたら、

・無料で収集しています。
・収集は週1回です。収集日は「びん・缶・ペットボトル」の日と同じ日です。
・「びん・缶・ペットボトル」の日に、びん・缶・ペットボトルを入れた袋と別の、透明または半透明の袋に入れて

と書いてありました。
我が家の電池は全てエネループに変えたので、電池のゴミがほとんど出ません。他の電池を処分する日まで貯めておいてまとめて捨てます。

購入した「006P」電池

今回購入したのは、ダイソーの「DAISO&HW アルカリ乾電池 9V」です。
パッケージ上には、「6LR61」と書かれたアルカリ乾電池です。

単6電池(LR61)が6本内蔵されていると知った後なので、分解したい衝動にかられますが、ぐっと我慢します。(分解したら、変形した金属パッケージを元に戻せる自信がありません。)

新型の「NEWアルカリ乾電池9V」という商品もあるようですが、近くのダイソーでは見かけなかったので詳細は不明です。

電池交換の手順

秋月電子で「DE-5000」を購入すると、しっかりとした作りの(小型ですが)日本語マニュアルが付いてきます。
その中の 26ページに「5.電池の交換」手順が出ています。

1 スタンドを上げます。(最初、取説を見ずにスタンドの上側を上げてしまい、蓋が取れませんでした。)

2 裏蓋を止めている4本のネジをプラス・ドライバでゆるめます。(ネジを外さなくても蓋は取れます。)
電池のプラスとマイナスを確認して、電池を挿入します。

3 裏蓋をはめてネジを締め、スタンドを閉じます。

電池交換はカンタンに終了しました。
今回、電池交換の際に本体をよく見たら、DCアダプタを接続する端子がありました。
DC 9 V を接続することで外部電源で駆動します。
しかし、電池が手に入らない緊急時以外は、測定値の安定のために電池駆動で使います。

動作確認

左上の電源スイッチを押せば電源が入ります。
適当な部品を測定端子に挿入すると動作確認できます。

DE-5000 の追加回路

このLCR メータの出力をパソコンで記録するために、Siberuys氏が Thingiverse で公開されている「DerEE DE-5000 USB Communication Kit」を取り付けています。
純正の変換回路(LCRメータDE-5000用 USB変換ケース)は8千円ほどしますが、この回路なら500円ほどで製作できました。

ケースは 3D プリンタで出力して、内部は「USB-UART」基板にフォトトランジスタを接続しただけのカンタン設計です。
部品が揃えば1時間弱で完成します。

DE-5000 は、島崎さんが公開されている「Ts Digital Multi Meter Viewer」が使えるので、パソコンで計測・データ保存することができます。

2024年6月4日訂正
作者の方から、「Ts Digital Multi Meter Viewer」はフリーウエアだとのご指摘をいただきました。訂正いたします。
こんなに素晴らしいソフトを無料で公開していただき感謝です。
(このソフトウエアはシェアウエアです。無料でも使用できますが沢山の計測器に対応しているので、複数の機材を便利に使う場合は送金の手続きをしましょう。)
(Ts Digital Multi Meter Viewer の起動画面例)

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