キッチン蛇口混合栓 その3 修理終了

これから紹介するのは、タカギの浄水器付き混合栓の修理の手順です。
基本的には、一部の面倒な手順を除けば道具さえあれば、誰でも出来そうです。(失敗する可能性もあるので、あくまで自己責任ですが。)私のやった手順を紹介します。
なお、タカギのサービスの対応は良かったので、作業に自信のない方は交換作業を依頼すると良いと思います。

必要工具類

1 ウオーターポンププライヤ又はパイプレンチ、アジャスタブルレンチ、33mmのスパナ、レンチ
2 2.5mmの六角棒スパナ(六角レンチ)
3 先の細いマイナスドライバー
4 セラミックバルブ(B-40MM)

修理手順

元栓を閉める

キッチン下の水栓を右いっぱいに閉めて、蛇口を動かして水が出ないことを確認します。(これをやらないとキッチンが水浸しになります。

お湯と水の蛇口を右いっぱいに閉める。

蛇口ノブのキャップの取り外し

先の細いドライバーで蛇口ノブ下の小さな白いキャップを取り外します。キャップはシリコン製なので多少の力では壊れたりしません。中に入ってもノブを外せば取れます。

ノブの取り外し

ノブの穴に2.5mmの六角棒スパナを入れて、反時計回り(左)に回して、ノブを外します。

化粧カバーの取り外し

「化粧カバー」を反時計回りに回して外します。この交換手順の中で、これが一番大変でした。
色々な方が、ゴム手袋や「フタを開けるゴムの輪」などを使って苦労して外していますが、何をやっても外れません。最終的にはウオーターポンププライヤで、プラスチックの部品を傷を気にせず力任せに外しました。(大変だったので写真がありません。)

ナットの取り外し

プライヤで、セラミックバルブを固定しているナットを外します。サイズは測ったところ約33mmでした。

反時計回りに回して外します。

セラミックバルブの取り外し

セラミックバルブを外します。これも大変でしたが、キッチンのカウンターの上に上がって、プライヤーで挟み力いっぱい抜いたら外れました。後ろに倒れないよう気を付けてください。
(これも大変だったので、写真がありません。)

内部清掃とバルブの取り付け

混合栓の内部と、外したナットをきれいにして、新しいセラミックバルブを挿入します。

ナットを閉める

ナットをプライヤで時計回りに閉めます。締めが足りないと水が漏れますが、強すぎると固くなるので適度に閉めます。その上に「化粧カバー」を取り付けます。

適度に時計回りに閉めます。

蛇口ノブの取り付け

蛇口のノブを2.5mmの六角棒スパナで取り付けて、キャップをはめます。
蛇口が自由に動くことを確認したら、キッチン下の水栓を開けます。

化粧カバーの修理

「化粧カバー」を取り外すときに大きな傷を沢山付けてしまったので、「化粧カバー」のパテうめと塗装をして修復しました。
時間のある時に、別カテゴリーで手順を紹介しますが、パテうめには「瞬間接着剤 シアノン DW」と「アルテコ プライマー」を用いて、サーフェイサーとダイソーのラッカースプレー シルバーを塗装しました。

傷が一杯の化粧カバーの塗装後

おまけ(セラミックバルブの構造)

「セラミックバルブ」とは?
今回交換した部品は「セラミックバルブ」と呼ばれているようです。外観はプラスチック製で、どう見てもセラミックには見えませんし、なぜ、レバーが動かなくなるほど固くなったのかが分かりません。
では、分解してみよう!

バルブの分解

セラミックバルブの中身

分解すると、レバーにつながる部分から白いセラミック状の部品が2つ出てきました。これを左右に動かすことで水を出したり止めたりしているようです。(想像ですが、高温の水が流れる部分なので、腐食に強いセラミックを切り替えの部品に用いているのだと思います。)

これがセラミックか!

故障原因の分析

この、セラミックの部品に潤滑剤が塗られていて、それが年数と共に(でも5年少々ですが。)固くなったのでレバーが動かなくなったようです。
水に溶けず、セラミックの動きを滑らかにして、人体に有害でない潤滑剤が入手出来れば、バルブの修理が出来るのですが、その手の知識がないので残念です。(L250Lという蛇口用のグリスは有るようですが、セラミックにも使えるのか分からないものに数万円は出せませんね。)

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