レーザーカッターの製作 その4 (分光器の動作確認)

「分光器」が完成したので、動作確認と保護ゴーグルの機能を見てみました。

完成した分光器

分光器のキャリブレーション

分光器のキャリブレーションには、波長の分かっている光源に合わせる方法があります。ジャンク箱に冷陰極管があったので、これの波長を見てみます。調べた限りでは約550nmにピークが有るようです。
「Theremino Spectrometer」で、近辺になるように調整します。

冷陰極管の点灯
冷陰極管の波長

使用した光源

太陽の光を使って保護ゴーグルの機能確認をしようとしたのですが、残念ながらしばらく曇り続きだったので、強力なLEDライト(Zeelec)で試験しました。
明るすぎて分光器が飽和するので、前面にプラ板で簡易的な減光器(ディフューザー)を作りました。波長はこんな感じです。

使用したLEDライトと減光器
LEDライトの波長

ゴーグル類の機能確認

それでは、やっと保護ゴーグルの機能確認です。
エントリーはこちらです。

レーザー加工用ゴーグル

加工用レーザーに付属の緑ゴーグルと別途購入した赤ゴーグル

保護ゴーグル2つ

右側の緑の保護ゴーグルです。レーザーモジュールに付属したものですが、レーザーの450nmは何とか減衰しているようです。

緑の保護ゴーグルの波長

追加購入した赤い保護ゴーグルです。しっかりと赤色の手前まで減衰しています。

赤の保護ゴーグルの波長

今後、レーザーの試験をする際には、赤色のゴーグルを着用することに決めました。
これで安心してレーザーカッターの製作に戻れます。

その他のゴーグル類

太陽観察メガネとランニング用のサングラス、SnapOnの黄色レンズの保護グラス
太陽観測用はさすがです。暗闇とほぼ同じでした。サングラス類はUV域が減衰しているだけで、ほぼそのままの波形が出ました。

太陽観測メガネの波長、ゼロの位置が上がっているので高く見えますが、実際は暗闇と同じです。

サングラス

Ray-Banと米空軍仕様(トップガン?)のサングラス
ランニングや作業用のグラスよりは優秀でした。
UVなどの有害光の減衰効果は、Ray-Ban>空軍>SnapOn>ランニングの順でした。

一番優秀だったRay-Banの波長です。サングラス類はほぼこんな感じです。

太陽観測メガネ

ウルトラな太陽観測メガネ(現在は更新が停止してしまっていますが、ペーパークラフト職人の「uhu02」さん(http://uhu02.way-nifty.com/)が公開されていた、ウルトラな太陽観測メガネです。)波長は太陽観測メガネと同様でした。

ウルトラな太陽観測メガネ

コメント