はんだ補助具(ヘルパー)の製作2

3D プリンタで作る便利な工具を紹介する2回目は、「Remixed PCB Holder 1.2」です。
これも半田ヘルパーですが、基板を固定した状態で簡単に回転させることが出来るものが欲しかったので作りました。

今回も、オープンソースで沢山のデータが公開されている Thingiverse からの情報です。
「回転できる基板ホルダ」(英語で検索)と検索して見つけました。。

作り方

スライサーの設定

この工具も前回と同様の設定で大丈夫です。

積層サイズ:0.3 mm
充填率:25%以下で可
サポート、ラフト共になし
材料は PLA、ABS、PETG なんでも OK です。

必要な材料

3D プリンタで出力する部品以外に必要な材料です。

M6 ネジ 25 mm X 4
部品内部に組み込むため、頭の丸い6角穴付きタイプを使います。

M6 ナット X4

M3 10 mm X 4(私は M2.6 タッピング型 10 mm を使いました。 )

金属製の棒(プラ製でもOK)
直径:12 mm、長さ:25 cm
(少し長い棒を購入して、ダイソーのパイプカッターで切断しました。)

出力部品

3D プリンタで出力した部品です。
基板固定部分です。左右2個作ります。

脚部分です。左右2個作ります。

組立手順

脚部の組み立て

M6 ナットを2個使います。
まず、基板固定部用に1個を組み込みます。

次に軸固定部へナットを入れます。
ナットを挿入する時は、力を入れすぎると割れる可能性があります。慎重に行いましょう。
(内側の隙間がなくなるように、何か薄い板を挟むと安定します。)

脚部をもう1組作ります。

基板固定部の組み立て

基板固定部を作りますが、私は作り方を間違ったようです。
本来なら、一体形の「Grip_helper_01.stl」と

Grip_helper_01.stl

組み合わせて使う「Grip_helper_02-a.stl」と「Grip_helper_02-b.stl」の2組を使うようなのですが、勘違いしてしまいました。

Grip_helper_02-a.stl
Grip_helper_02-b.stl

「似たような形があるなら、バージョンが古いほうが「01」で、新しいほうが「02」だろう。」と勝手に想像して、「Grip_helper_02-a.stl」と「Grip_helper_02-b.stl」を2組出力してしまいました。

この間違いは、組み立てた後に気づくことになります。

組み立て手順

基板固定部を組み立てます。
「Grip_helper_02-b.stl」に M6 ボルトをねじ込みます。
この時に、普通のプラス頭のボルトだと内部に収まりません。
部品を加工せずに使うためには、頭の丸い6角穴付きボルトを使います。

2つの部品を M2.6 のネジで固定します。(M3 ネジでもOKです。)
これを2組作ります。

基板固定部を脚部にねじ込みます。
脚部側には、M6 ナットを入れているので途中まではスルスルとボルトは回って入るはずです。

写真が分かりづらいですが、貫通したボルトの先に三角形のノブを付けます。

注意点として、基板固定部内の M6 ボルトは空回りするので、三角形のノブを押さえて基板固定部内に入れた6角レンチで締めて固定します。

これを左右2組作ります。

あ、忘れていました。
脚部に金属棒を固定するノブを差し込んでおきます。
これは、3D プリンタで作ったノブに M6 25 mm ネジを入れたものです。
(在庫の関係で、ここに使用しているネジは通常のプラスネジです。)

金属棒を両方の脚部に入れれば完成ですが・・・
あれ?なんか変です。

お気づきでしょうか?
基板固定部の向きを合わせた状態ですが、付属の配線を支える扇状の部分の角度が合いません。90℃ズレた状態です。

そうか、同じものを出力したら、角度が合いませんよね。
しかたがないので「Grip_helper_02-b.stl」をスライサーソフトで90℃反転して出力しました。
左側がオリジナルで、右側が90℃反転出力品です。

この部品に交換して組み合わせたら、思ったとおりの形になりました。

使用例

出来上がった半田ヘルパー2の便利な使用例です。

基板を固定する

基板固定部でしっかり挟み込むと、多少の事では動かないように安定して固定できます。

固定した基板を回転する

この半田ヘルパーを作った目的の回転機能です。
安定して360度回転させることが出来ます。

2本の線をつなぐ

半田ヘルパー1号機と同じように配線を扇部に挟んで固定できますが、オマケ機能でしょうか。

部品に配線する

基板固定部に部品を挟めば、扇部に固定した配線に半田付けすることもできますが、この用途も1号機の方が使い勝手が良いですね。

やはり、基板をしっかりと固定して、好きな角度に回転できるのが、この2号機の特徴ですね。

評価

このモデルを公開して頂いた「ToFe」さん、ありがとうございます。
(この作品は、「Remix」という名前からも分かるとおり jeebo さんの「PCB Holder 1.2 with tray – Jeebo」を改造したものです。)

基板が回転できる半田ヘルパーが完成したので、やりたかった「あの実験」ができます。(詳細は、記事が出来たら後日報告します。)
この半田ヘルパーの評価は、配線を固定する扇部分が90℃ズレていたのと、表面実装部品用の固定アーム部分が未完成なので90点です。

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