周波数カウンタを作る企画を書いていますが、今回は小ネタです。
周波数カウンタの表示部で使用する LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)を見やすく・低消費電流の物に交換します。
(ちなみに、前回の周波数カウンタの記事は、下のリンクから確認してください。)
LCD の確認
現在、周波数カウンタに使っている LCD は見た目がオシャレ(反転表示で文字が白)なので選んだ部品ですが、写真にすると見ずらい上に消費電流が多そうなので普通の LCD に交換します。
(現在の LCD、現物はもう少し見やすいですが写真だと見づらいですね。)
もう少し見やすい普通の LCD に交換したいところですが、部品箱にある普通の LCD は横に2列の端子が付いているタイプだけです。(写真は普通の LCD で 3 V タイプです。)
この型の LCD は I2C 変換ボードが直接、取り付けできません。
まあ、対応する端子をつなげば表示はするでしょう。
それ、やってみよう!
両タイプの端子の確認
現在製作中の周波数カウンタ(RFC-5)では、表示器に I2C 変換ボードの付いた LCD を使っています。
私はこの変換ボードを aitendo で(多分?)購入しました。(I2C★液晶I/Fモジュール:IFB-I2C-8574)
入力端子は4本で、下図の並びです。
出力端子はパラレル式の LCD に直結できるようになっています。
次に横に2列の LCD です。
ただし、このタイプの LCD は GND と VCC が逆のタイプがあります。これの電源を間違って接続すると即、故障します。
データシートを確認するのが確実ですが、簡単に識別するには2番ピン(最下段の左)と GND 部分の導通を確認します。
端子の順番は電源以外は同じですね。
これは簡単に改造が出来そうです。
販売元の aitendo さんで配線図が公開されているので引用します。
本当に必要最低限の部品だけがつながっている感じですね。
ただし、直結だと思っていた LCD のバックライトは IC の入出力端子につながっていました。(何か制御しているのかな?)
電源(VCC)は入力電圧がそのまま出ていますね。
使用している変換 IC は PCF8574T です。この IC の動作電圧は 2.5 ~ 6 V です。
接続部の改造
どうやって2列の端子へ変換するかを考えましたが、並行コードが付いた2列のケーブル(多分 FD ケーブル)が部品箱に余っているので、コネクタを切断して使いました。
I2C 変換アダプタ側に付いていたピンヘッダは取り外しました。
回路図にあるように、DB0 ~ DB3 は使用していないので接続しません。
今回使用する LCD はバックライトがないタイプなので、15、16 Pin も未接続です。
動作確認
まずは製作中の周波数カウンタに 5 V で動作するタイプの LCD をつないでみます。
問題なく動作しました。
つづいて、この後も使用する予定の 3 V 動作の LCD を接続します。
この LCD をつなぐ際には、入力端子の VCC には 3.3 V をつなぎます。
変換アダプタのコントラスト調整が必要でしたが、問題なく表示しました。
評価
消費電流も確認しました。
(周波数カウンタ RFC-5 のブレッドボードにつなぎ、アンプなしの回路全体の消費電流を計測)
・元々使用していた文字白の LCD:32 mA
・3 V LCD(バックライトなし):13 mA
画面が見やすくなって、消費電流も 1/3 程度になりました。
さらに、以前は LCD とアンプ部は 5 V 動作でしたが、アンプ部分(アナログ部)だけが 5 V 系、信号処理と表示部のデジタル回路が 3 V 系になるので、多少のノイズ対策にもなるかな?
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