手回しLEDライトの修理

最近、災害が多く感じます。
我が家では、毎年9月に防災用品の確認をしています。
長期保存可能な食料・水や簡単な身の回りの品に猫用品などの他に既製品と自作のモバイルバッテリがたくさんあります。
ほとんどの食料と水の保存期間は大丈夫でしたが、非常用のおにぎりは消費期限が近かったので美味しく頂きました。

ところが、普段は使わない手回し充電式のLEDライトのハンドルを回したら、カラカラと音がしてすごく軽く回ります。
そして、スイッチを入れてもLEDが点灯しません。
壊れています。
それじゃ、修理をやってみよう!

(一緒にしていた防災用のバッテリの紹介と動作確認は分かりづらいので分離しました。内容を見るには以下をクリック)

手回し充電式LEDライトの概要

すこし年季が入っていますが、この手回し充電式のLEDライトは、ツインバード社の「LED手巻き充電サーチライト」(LED Dynamo Search Light)で、型番は「MLS-006」です。
本体底部には磁石がついていて金属に貼り付けて固定が可能です。ライト部分が180度回転するので、色々と重宝します。(手回しで充電しても、長時間は使用できませんが。)

分解

分解は簡単でした。本体を固定しているネジは通常のプラス・ネジです。
1つ大きめの穴にはネジがなく、手回しハンドルの下に1つあったので、ネジは合計6個です。
持ち手の上の黒いプラ製の部品が固くて外れなかったのですが、ゆっくり動かしていたら分解できました。

本体中央に小型のリチウムイオン2次電池があります。(思ったより小さい。)
本体後部に基盤があり、後方中央に発電用の部品がありました。

故障部分

発電部分は、小さなプラスネジ4本で止まっていたので、これを外すと簡単に取れました。
想像したとおり、発電部分のギヤが欠けていました。(掛けたギヤの写真を取り忘れました。)
実際には、右側のギヤの内側の小さいギヤが3歯ほど欠けていました。(無理な力でも掛かったのでしょうか?)

ギヤの入手

ギヤが壊れていたので、修復方法を考えます。
楽な順に並べます。
1 同じギヤを探して、買ってくる。
これが一番楽ですね。早速、探しに行きましょう。

2 製造メーカに部品を譲ってもらう。
昔は郵送で切手を同封すると部品を譲ってもらえたのですが、最近は「そのようなサービスは行っておりません。」と言われてしまいます。まあ、対応する側の気持ちもわかるので、しかたがないですね。

3 3Dプリンタで作る。
データさえ作ってしまえば、これが一番楽かもしれません。しかし、力がかかる部分には使えないのが残念です。

4 プラリペアで複製する。
正常なギヤがあれば、これも短時間で出来ます。(プラリペアは常備しています。)しかし、欠けているので複製は難しいでしょう。

5 旋盤で加工する。
自宅に旋盤があるのは憧れますが、集合住宅ではちょっと無理かな。
コスパも見合わないので見送りですね。

Aliexpressで注文

欠けたギヤと同じものが売っていないか、近くのホビーショップやホームセンターへ行きましたが見当たりません。
ダメ元で、Aliexpressで他の部品を購入する時に、小型のギヤセットを購入してみました。

色々なサイズのギヤが入っていましたが、発電部分に合うギヤはありませんでした。
(こうやって在庫が増えていきます。)

aitendoで注文

ところが、ある日、aitendoのHPを見ていたら、そのものズバリの商品が売っていました。
「モータ発電ユニット [MEU3V]」です。ベース部分の形は違いますが、ギヤはそっくりです。
購入してみました。(送料が高くなってから、初めての購入です。)

どう見ても同じギヤです。
ちなみに、裏側の発電部分は形状が異なりました。
(aitendoの商品)

手回し発電LEDの発電部分

発電部分は、そのままでは使えなさそうなのでギヤだけ入れ替えます。

動作確認

分解と逆順序で組み立てました。
動作確認も問題ありません。
久々にノブを回して発電しましたが、ちゃんとLEDが点灯しました。
これで、停電になっても電源要らずで照明が確保できました。

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