Arduino UNO R4互換機その2(入手できるすべてを)

Arduino UNO R4として使える(であろう)ルネサス社の「RA4M1」を搭載したボードの追加情報です。
UNO R4も販売されて時間がたったので、色々な互換機が出てきているようです。
(今回の目玉は、未入手ですがマイコンカー専用のRMC-RA4M1です。)
前回紹介した商品と、ネット上で確認できた商品を比較してみました。
(新しく見つけたら、その都度追加します。)

Arduino純正

Arduino UNO R4 Minima:約3,200円
ファームウエア:Arduino UNO R4
外部水晶振動子:なし
RTCバックアップ端子:なし

Arduino UNO R4 WiFi:約4,700円
ファームウエア:Arduino UNO R4
外部水晶振動子:なし
RTCバックアップ端子:あり

Aliexpressで販売しているもの

Arduino UNO R4 Minima互換機:約1,200円
(他にも基盤が青い互換機があります。)
ファームウエア:Arduino UNO R4
外部水晶振動子:なし
RTCバックアップ端子:なし


Arduino UNO R4 WiFi互換機:約2,000円
(他にも基盤が青い互換機があります。)
ファームウエア:Arduino UNO R4
外部水晶振動子:なし
RTCバックアップ端子:あり


WeAct社
トラッキングコアボード(WeActStudio.RA4M1_64Pin_CoreBoard):約1,000円
小型(縦34 mm、横42 mm)
ファームウエア:Arduino UNO R4
外部水晶振動子:メイン・サブ共に搭載
RTCバックアップ端子:あり

「コアボード」は1回目で詳細を紹介しています。
(「コアボード」の詳細は以下をクリック)

FLINT社

FLINT ProMicro R4:約3,000円
Pro Microサイズ
ファームウエア:Arduino UNO R4
外部水晶振動子:なし
RTCバックアップ端子:なし

水晶振動子の周辺回路

ルネサス社

これらは、Arduinoではありませんが、一応「RA4M1」を搭載したボードです。
MikroElektronika社(ルネサスも扱いあり)
RA4M1 Clicker(マルツ電波では「RA4M1マイコン(Cortex-M4)評価ボード」として販売):約7,000円
SEGGER社のJ-Link搭載
「mikro BUS」搭載(多彩な周辺機器が用意されています。)
外部水晶振動子:メイン・サブ共に搭載
RTCバックアップ端子:あり

Evaluation Kit for RA4M1(EK-RA4M1評価キット)【RTK7EKA4M1S00001BU】
マルツ電波:約7,700円
外部水晶振動子:メイン・サブ共に搭載
RTCバックアップ端子:あり

個人プロジェクト

RA4M1 Nano Board
Arduino Nanoサイズ
基盤のみです。PCBWayなどの基盤オーダ会社へ委託して基盤を作成します。その後自分で部品を集めて半田付け
ファームウエア:Arduino UNO R4
外部水晶振動子:なし(外部メイン水晶振動子を取り付ける場所は有り)
RTCバックアップ端子:なし
(写真は完成例です。実際には基盤のみ。完成予想金額:3,000円程度)

水晶振動子の周辺回路(Pin9,10がメイン、Pin6,7がサブ・クリスタル)

北斗電子

HSBRA4M1F100:約19,000円
外部水晶振動子:メイン・サブ共に搭載
RTCバックアップ端子:あり

ジャパンマイコンカーラリー用

RMC-RA4M1
「ジャパンマイコンカーラリー」はルネサス社が協賛企業に入っており、制御用のMCUとしてRMC-RA4M1ボード(Arduino UNO互換)が令和6年度から使用可能となります。(現在はR8系のMCUが使用されているようです。)
「マイコン・カー」を制御するために、かなりメカトロニクスに特化した「Arduino UNO R4 Minima互換機」です。
(入出力端子やSDカードなど、とても魅力的ですが、販売元や価格をいくら調べても見つかりません。高専専用?)
一般人でも購入できるのなら、ぜひ入手してみたいですね。

プログラミングにはArduino IDEを使用しますが、ボードは「Arduino RMC- RA4M1」を指定するらしくUNO R4とは異なるようです。

外部水晶振動子:メインは回路図に記載はあるが基盤写真には搭載なし、サブの端子あり
RTCバックアップ端子:なし

特徴
USB Tyke-C x 2
デジタルI/O端子:69
デジタル入力端子:3
PWM出力端子:I/O端子の中で16
アナログ入力端子:I/O端子の中で25
microSDスロット:裏に実装
LED:2
ディップスイッチ:あり
リセットスイッチ:形状と位置が変更(中央のスライドスイッチに似た形状)

MCU単体

R7FA4M1AB3CFM#AA0
Arduino UNO R4で使用されているMCU
DigiKeyでMCU単体で900円程度(注文個数により異なります。)

互換機などの一覧表

ズラッと並べただけでは分かりづらいので、「RA4M1」の搭載されたボード類を一覧表にまとめました。

ボード名UNOファーム外部クロックRTCバックアップ端子その他の機能価格概略サイズ
Arduino UNO R4 Minima約3,200円68.85 mm x 53.34 mm
Arduino UNO R4 WiFi約4,700円68.85 mm x 53.34 mm
Minima 互換機約1,200円70mm x 54 mm
Wifi 互換機約2,000円70mm x 54 mm
CoreBoard約1,000円41.6mm x 33.22 mm
FLINT ProMicro約3,000円35 mm x 18 mm
RA4M1 Clickermikro BUS約7,000円75 mm × 31 mm
EK-RA4M1約7,700円125 mm x 80 mm
RA4M1 Nano Board基盤のみ3,000円程度45 mm x 18 mm ?
HSBRA4M1F100約19,000円90.0 mm × 75.0 mm
マイコンカーラリー用
RMC-RA4M1
入出力多数68.58 mm x 53.34 mm
◯:データシートで確認できた
△:搭載は可能
✕:データシートで無いことが確認できた。
?:分からない

色々調べたこのリストにはありませんが、個人的には、外部メイン・サブ両方の水晶振動子と、RTCバックアップ端子が付いたNanoサイズのR4が欲しいです。完成品の「RA4M1 Nano Board」R2といった感じでしょうか。

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