そろそろオーダーした周波数カウンタのプリント基板が到着するので、使用する LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)の種類を増やします。
具体的には aitendo さんの福袋に入っていた、ちょっと特殊な LCD(PX1602)が使えるか確認します。
周波数カウンタを作る最新の記事は、下のリンクから確認してください。
LCD PX1602 について
aitendo さんで現在も販売している「EL薄型キャラクタLCD(16×2) [PX1602]」はこんな形です。
ケーブルは 1 mm ピッチの 20 ピン FFC(Flexible Flat Cable)です。
組み込む場合に重要な大きさは、現在使用している LCD(85 mm X 30 mm)より小型(66 mm X 32 mm)なので良い感じです。
動作電圧は 3.3 V なので、使用しているキャラクタ・タイプの LCD と入れ替えが出来ます。
また、表面下には4つの LED が付いているので、電源や動作確認用の表示器として使用できます。
唯一の欠点(?)は横に出ている電源ケーブルで動作するバックライトが LED ではなく EL(Electroluminescence)なので、専用のドライバ IC がないと DC 電圧を与えただけでは駆動できません。(トランスで高電圧を作る回路の情報も見つけましたが、大きくなるし・・・)
今回は表示させて見て、コントラストが十分あれば、バックライトなしで使う予定です。

端子などの確認
すでに、この LCD は「信号発生器の製作(Pa-Lab2号機)」で使用しています。
その際には +5 V 動作の MCU(PIC)を使用したためか、そのままでは表示せず電源電圧を調整して対応しました。
この LCD の端子は4つの LED 点灯用の配線も含んでいます。
下の図は、表面に付いている LED の状態です。
LED の配置は、個人的な希望としては一番左に電源確認用の「緑LED」が欲しいところですが、赤・緑・赤・赤の順に並んでいます。

裏面です。
20 ピンの FFC ケーブルが見えます。
データシートが見つからなかったので、裏のジャンパ(?)などの意味は不明です。

実際の端子の接続先です。

この LCD にはコントラスト調整用の端子がありません。(ソフトウエアでの制御も出来ません。)
接続確認
LCD(PX1602)の接続確認の前に、現在のバックライトなしの 3.3 V 動作の LCD で、消費電流を確認しておきます。プリアンプなしで 15 mA 程度でした。
ブレッドボード上に組み立てた、おじさん工房さんの「RFC-5 周波数カウンタ」につないでみます。
周波数カウンタ → I2C LCD アダプタ → ブレッドボード → FFC 変換アダプタ → LCD という接続なので、見た目が大掛かりになってしまいました。

最初、ブレッドボードの接触不良で黒豆腐が並びました。
接続を再確認して電源を入れると・・・

問題なく表示させることが出来ました。(表示されている周波数は、ボード上のオシレータの出力です。)
コントラストは調整できませんが、照明のある屋内なら問題ないレベルの表示です。
上の写真ではよく分かりませんが、緑 LED に 1 kΩをつないだところ明るく点灯しています。
カメラの明るさを変えて撮影します。
実際には LED はもっと明るく見えます

ちなみに、この表示はオリジナルの 8 Pin の MCU ではなく、20 Pin の MCU を使ったテストボードで表示させてみました。
この LCD に変えて見てみた消費電流は 12 mA 程度でした。

I2C LCD アダプタの情報
以前も紹介していますが、他のページを見るのも面倒なので下に変換アダプタの端子情報を書いておきます。
外観です。

入力端子は4本です。

出力端子はパラレル式の LCD に直結できるようになっています。
(端子名は書いてありますが、実際には DB0 ~ DN3(Pin 7 ~10)は未使用です。)

評価
本当ならば、I2C で直結できる(小型の)LCD や OLED をつなぐことが出来ればいいのですが、私の能力では公開して頂いている RFC-5 のソースを変更して他の LCD に表示する事が出来ません。
しかたがないので、力技で比較的小型の LCD(PX1602)をつないだところ、RFC-5 に使えることが確認できました。
今までは、横に2列の端子が並ぶパラレル式の LCD で動作確認をしていました。
このままでも良いのですが、ケース設計の自由度を増すために形の違う LCD を接続して使用できることが分かりました。
こちらの方が小さい上に若干ですが消費電流も少ないです。
次回はオーダーしているプリント基板が数日中に届くはずなので、その基板の切り出しと組み立てを行います。
(一発で動いた!と報告できると良いのですが…)
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