ラジオを作る 1

今回から、心機一転、電子回路の基本も基本のラジオを作ります。
急にラジオを作り始めた理由はこの後で説明しますが、最終目標は「全てを自分で作った部品で」AM ラジオを完成させることです。(一体どのくらいの時間が必要か、まだ見当もつきませんが・・・)

雑誌を購入

トランジスタ技術 SPECIAL の最新刊(No.172)が、2025年9月29日に発売されました。
「電波とくふうのラジオ回路」と言う題名です。

CQ出版社 HP より引用

私は、出版された全てのトラ技スペシャルを購入している訳ではありませんが、今回は気になった内容があったので「通販」で注文しました。
(昔は大きな本屋なら手に入ったので、毎号のように購入していたのですが、残念ながら最近は近くの本屋では売っていないんですね。)

この本の導入部分を読んでいて、気になる記載を見かけました。
「AM ラジオ放送が停止する」と書いてあるじゃありませんか!

AM ラジオが停波?

日本のラジオ放送は、ちょうど100年前の1925年3月22日に開始されましたが、2023年から2026年にかけて電波を監督している総務省から「AM局の運用休止に係る特例措置」というお知らせ(命令?)が出ていることを知りました。
(普段は全然 AM ラジオを聞かないので、そんなことも知りませんでした。)

音声放送が radiko やポッドキャストに移行しつつある状況では、設備維持費が高く、特定の年齢層(高齢者が主体)がメインのメディアを維持するのは困難なのでしょうか。
今後は、山間部など FM 電波の入りにくいところの対策などのために、一部の NHK 局以外は AM 放送を止めて FM 放送に切り替えていくようです。

在庫のキットが

すっかり忘れていましたが、「いつか組み立てる箱」に入っていたキットの中に、秋月電子でかなり昔に購入した「ゲルマラジオキット Crystal Radio 2PK2300」があったのを思い出しました。

もうすぐ AM 放送が終了するのなら、今のうちにこのキットを作ってみなくては。(アナログ TV が停波になって、正確な 10 MHz の信号源が無くなってしまったように・・・)

現在は秋月電子でこのキットは販売していないそうですが、ゲルマラジオと言うのは電池なしで放送が聞ける「究極のエコ」なラジオです。(Amazon で検索してみたら、千円以下で同様のキットが現在も販売されていました。)

ラジオキットの中身

厚めのビニール袋の中身は、これだけです。
・説明書
・クリスタル・イヤホン
・部品セット
・アンテナ線

部品セットの中身です。
・バーアンテナ
。トリマ
・コンデンサ(3300 pF、33 pH、10 uF)
・抵抗(5.6 MΩ、2 MΩ)
・ダイオード(型番不明)
・イヤホンジャック
ちなみに、選局用の部品は、バリコンではなく安価なトリマ(半固定コンデンサ)でした。

部品の値

抵抗とコンデンサは値が書いてあったので、それ以外の部品の値を見てみました。

バーアンテナ

アンテナ用のコイルの値です。
800 uH 程度のようです。

トリマ

トリマの値です。
センターで140 pF 程度のようです。

ダイオード

最後に参考として、ゲルマニウム・ダイオードの値です。
(見た目はゲルマニウムダイオードの1N60 のようです。)

組み立て

半田付けの箇所も少ないので、すぐに完成しました。
(バーアンテナが動くので、とりあえずテープで固定しています。)

動作確認

動作確認と言っても、スイッチもなく電池もいらないので、耳にイヤホンを入れるだけです。
しかし、何も聞こえてきません。

「屋外に出れば、何かしら聞こえるだろう。」
我が家は地方都市で、FM ラジオの電波は浴室内でも十分聞こえるぐらい強いので、AM ラジオもベランダに出せば楽勝だろうと。
・・・ダメですね。

次に、(自己責任で)アンテナ線を洗濯機の 100 V コンセントに差し込んで、グランドも取ってみました。
すると、イヤホンから大きめのノイズが聞こえます。
「やった!」喜んでトリマを回したのですが、何回回してもノイズだけで選局できません。
(考えてみれば、最近の集合住宅の電気配線は、防火のためにも金属製の管を使っているんだろうな。)

再度、ベランダに出てみます。
まあ、付属している短いアンテナ線?では放送が入らないのは分かっていました。
今回は、電子工作用の配線を 20 m 程度、ベランダの横幅一杯に行き来させてアンテナにつないでみました。(グランドは無しです。)・・・これもダメでした。

次回予定

簡単に放送が聞けると思っていた、簡単な AM ラジオのキットが動作しませんでした。
非常に残念です。(期待して、ここまで読んでくれた方には、申し訳ないです。)
考えられる理由としては、

1 アンテナの長さが不足
 でも、我が家は AM 放送局からかなり近い場所で、その放送局も 100 kW と 500 kW という高出力です。
 そして、ベランダに出て 20 m 程の配線をアンテナにつないだのに放送が聞こえない理由が分かりません。

2 半田不良、部品の向きの間違い
 こんなに少数の部品で構成されているので、間違う事はないと思うのですが・・・

3 ダイオードなどの故障
 ゲルマニウムダイオードは熱に弱いと書いてある記事を読みました。
 確かに(このダイオードが 1N60 なら)データシートには、保存温度は最高で 75 ℃ と書かれていました。

とにかく、このままでは終われないので、次回までに AM ラジオ放送を聴いてみます。
1 市販のラジオで、自宅でラジオを聴けることを確認する。
2 他にも簡単にできるゲルマラジオの情報を見かけたので、その回路でラジオを聴いてみる。
3 キットのダイオードを、在庫の 1N60 と交換して動作確認

すべてが次回までに出来るか分かりませんが、とにかくやってみよう

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