ラジオを作る 2

前回は、電池のいらないラジオキットを組み立てましたが、色々と対策をしてみても AM 放送が受信出来ないという情けない状態で終了しました。
今回は、自宅の室内で AM 放送が問題なく受信できるかを市販ラジオで試してみます。
そして、ラジオキットのダイオードを交換します。
(前回の記事は、以下をご覧ください。)

AM 放送局

我が家は地方都市にありますが、AM 放送局は現在のところ4局あるようです。
・HBC:1287 KHz、50 kw
・NHK 第1:567 KHz、100 kw
・NHK 第2:747 KHz、500 kw
・STV:1440 KHz、50 kw
(アルファベット順)

ちなみに、どの送信局も我が家から 20 km 程度の近距離ですが、残念ながらベランダと反対側に放送局が位置しているようです。

前回、確認した限りでは放送局の維持費節約のために AM ラジオ局は廃止されていくようですが、我が町のような地方ではどうなるのでしょうか?
少なくともネットで調べた限りでは、出力の大きな NHK 第2放送局は2026年3月で停波することが決定していて寂しいですね。

市販ラジオで確認

入浴中に FM 放送を聞いている「お風呂ラジオ」(TWINBIRD RC-9146)を使って、作業部屋で AM ラジオ放送を聞くことが出来るのか試してみました。
受信環境は、北国の二重窓の屋内です。

自宅のラジオと同型番の防滴ラジオ(販売店より引用)

まずは本体裏から出ている単線アンテナを伸ばして FM 放送を聞いてみます。
毎日、風呂の中で FM 放送を聞いているので、窓がある室内ならクリアに受信できました。

続いて、屋内では聞きにくいと思われる AM 放送を聞いてみます。
NHK 2局は問題なく受信できました。民放2局はラジオの周波数ダイヤル表示がずれていてチューニングに戸惑いましたが聞くことはできました。
市販の電池式ラジオなら、放送されている4つの AM 放送局が受信できました。(ノイズは多めですが・・・)

比較的高感度と評判の電池式ラジオで、この程度の音量でしか受信できないのなら、電池なしのゲルマラジオで室内で AM 放送を聞くのが難しい事が理解できました。

ゲルマラジオキットの改造

前回、組み立てた秋月電子のゲルマラジオキットは、屋外で 20 m 程の外部アンテナをつないでも受信することができませんでした。
そこで、受信回路の重要部品であるゲルマニウム・ダイオードを交換してみます。
交換の理由は、組み立てる時はゲルマニウム・ダイオードが熱に極端に弱い部品だと知らず(忘れていた?)抵抗などと同じように普通に半田付けしていたので、故障の可能性が高いと考えたからです。(同様なダイオードの保存温度は最高で 75 ℃ までです。)

ところで、「鉱石ラジオ」で使用されている「ゲルマニウム」は原子番号32の元素 Ge ですが、1885年にドイツ人の化学者クレメンス・ヴィンクラー教授が発見して、ドイツ連邦共和国の古名であるゲルマニア(Germania)から名付けられました。
(現在でも英語でドイツ人は「ジャーマン」、ゲルマニウムは「ジャーマニウム」と発音しますね。)

今回は、ダイオード部分は交換できるように端子式に改造しました。
電源端子などの固定に使用する「ターミナルブロック」を付けて見ました。

ここに在庫のゲルマニウム・ダイオード(1N60)を端子につないでみます。


aitendo より引用

どうでしょうか?
・・・ダメですね。ノイズは聞こえても、放送は聞こえません。
前回のように屋外のベランダに長い線のアンテナを引いて試そうと思ったら外は吹雪だったので、洗濯機横のグランドの付いたコンセントにつないで試しても受信できません。

ダイオード部分は差替え式にしたので、「高級な」ダイオードに交換してみます。
aitendo で購入したロシア製の高性能ゲルマニウム・ダイオード「D311」です。

aitendo より引用

ゲルマラジオキットのダイオード部分を端子式にしたので、交換は簡単です。
この、高性能ゲルマニウム・ダイオードに交換してラジオを聞いてみますが・・・放送は聞こえませんね。
(もしかすると、自宅の反対側の屋外に出て放送局側にアンテナを立てれば聞こえるかもしれませんが、長い竿と変な機材を持って歩くと不審者扱いされそうですし、外は吹雪で寒いです。)

次回予定

今回は、市販ラジオでは AM 放送を聞くことが出来ました。
しかし、電源のいらないゲルマラジオでは放送を聞くことができませんでした。

次の段階として、ネット上の気になった情報を試してみます。
いくつかのブログの書き込みで、自分でコイルを巻かないでラジオを作る方法を見つけました。
コイル部分に LAN 配線やフラットケーブルを使うのです。(目からウロコの発想です。すごい!)
このラジオを使って、屋内で放送を受信した例を見つけました。

フラットケーブル(AliExpress より引用)
LAN ケーブル(AliExpress より引用)

これら先人の知恵をお借りして、受信用のコイルを2種類のケーブルで作ってみます。
でも、ブレッドボードで高周波回路の実験は難しそうなので、プリント基板を作ってみようと考えています。

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