映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくるタイムマシン「デロリアン」を作る企画の5回目です。
前回は、車体の前面と側面を流れる光を再現するために、お世話になっているラジオペンチさんのブログの「RGBテープLED(WS2812B)でスノーフォールライトを作る」を試してみました。
(前回の内容は、以下のリンクをご覧ください。)
製作モデルの完成形はこんな感じで、Thingiverse で「OneIdMONstr」氏が公開されている電装付きです。

今回は、分割されている車体を接着して下地を塗り、一番苦労すると思われる車体の金属色の塗装を試してみます。
車体の接着
デロリアンのモデルの材質は、専門業者にオーダーして製作してもらったレジン製です。
今まで、色々な材料を接着したことがありますが、レジンの接着は初めてです。
でも、レジンの見た感じは普通のプラスチックなので、今までで接着に一番苦労したシリコンみたいなことはないだろうと勝手に想像して、とりあえずやってみよう!
使ったのは我が家で一番多用途な強力接着剤、ボンド社の「ウルトラ多用途SU プレミアムソフト」です。

適用素材はこんな感じです。
今回のモデルの「レジン(UTR-8100)」が素材で言うと何なのか(多分、光硬化性樹脂のアクリルかエポキシ?)は色々と調べたのですが分かりませんでした。
しかし、素人では接着が無理そうな「フッ素樹脂」以外は二重丸という驚きの性能なので大丈夫でしょう。

この接着剤は、同社の強力接着剤シリーズ(グラフの灰色)と比較しても、硬化時間を除けば最強ですね。

この最強接着剤を塗って、クランプで固定します。(オリジナルの 70% サイズですが、家で最大サイズのクランプでギリギリでした。)
説明書には完全硬化まで24時間と書いてあるので、この状態で明日まで放置します。

表面の磨き
翌日にクランプを外して見てみると、しっかりと接着されていました。
ボディの上半分を持っても下半分はビクともしません。
しかし、表面を触ってみるとザラザラしていたので、塗装が載るように耐水ペーパーで磨きました。
1,000 番台以降のペーパーを使うと、ツルツルで手触りが良い感じです。

車体以外にも金属色で塗装する部分はツルツルにしたいので、耐水ペーパーで磨きました。
水分が残っていると困るので、十分乾燥させます。
マスキング
次に、光を通す部分をマスキングします。
通常はマスキングテープを使いますが、今回は新兵器を導入しました。
(青い猫型ロボットの声で)「マスキングゾル改2!」

ネットで評判の良かった GSI クレオス社のマスキング材です。
特徴は以下のとおりです。
1 水性なのでニオイが強くなく、塗装後に水につけると溶けだします。
2 硬化後はビニール状になるのでカッティング可能
3 色は青色で硬化後も透明になったりしないので、識別が簡単
4 水溶性なので、使った道具の手入れは水洗いで終了
模型製作初心者の味方ですね。
唯一の弱点は、乾燥までに時間がかかるのでタレ易いのとボトルに付属の筆が使いづらいです。
まあ、とにかく使ってみて慣れましょう。
追加した道具
マスキングゾルを塗るのに、付属の筆では難しかったので百均(セリア)で道具を購入しました。
手芸コーナーで見つけたレジン用の「オイルドロッパーボトル」と「ミニシリコンスクレーパー」です。
ボトルは、先が針状なのでマスキングゾルを「点付け」できます。
スクレーパーは、シリコン製なのでマスキングゾルが簡単に拭き取れます。

マスキングの完成
広くて真っ直ぐなところはマスキングテープを使い、デコボコしたている光を通すところはマスキングゾルを使いました。


下地塗装
レジン製の塗装は初めてなのですが、他のプラモデルと同様に下地塗装を行います。
デコボコが分かるように、灰色のサーフェーサを塗りました。
GSI クレオス社の Mr. SURFACER 1000 を使いました。

(4月になって、やっと北海道もベランダで作業が出来るようになりました。でも寒い!)

金属塗装用のマスキング
今回の目玉である金属色(実際にはデロリアンの表面は未塗装のステンレス製です。)の塗装を行います。
下地塗り後に表面を再度磨いてから、金属色に塗らない部分をマスキングします。
今度はマスキングゾルは使わずにテープを使いましたが、曲面用に道具を追加します。
ダイソーの「ラインテープ」です。
幅は 2 mm 一択ですが、100円なので気楽に使えます。

こんな感じになりました。(ドアの写真を撮り忘れました。)

下塗り
初めての金属色の塗装をやってみる前に、色々とネットで調べてみました。
すると、ピカピカの金属色にするには、下塗りとしてツヤ有の黒を塗ると良いようです。(暗めの金属色にする時は、そのまま塗装する。)
そこで、軽めに黒く塗ってみます。
写真では良く分かりませんが、すごくピカピカの黒い車体になりました。
塗料を良く乾燥させるために、一晩作業部屋に置いておきます。

金属色のスプレー
ネットで色々とみてみたデロリアンの作例では、実際のデロリアンの車体色を再現するために、少し黄色っぽい塗装をしている場合があります。
また、ステンレスのスジを再現している作例もありました。
しかし、模型製作の素人が、オリジナルより小型化したモデルの塗装に凝ってみても失敗しそうなので、大人しく市販のスプレーをそのまま塗ります。
近くで手に入った銀色の塗料が TAMIYA 社の「TS-17 アルミシルバー」だけだったので、これを塗ってみました。
(アルミとステンレスでは実際には色が違いますが、塗料の色なので気にしないで塗ってみます。)
乾燥させたら、こんな感じになりました。
金属色に塗ったらデコボコが目立つと思ったのですが、思ったよりも良い感じです。
本当の金属のようにピカピカで、初めて塗装した素人モデラーにしては良い出来なのではないでしょうか?(自己満足。)

オーダーの失敗
今回初めて 3D モデルを専門業者の PCBWay にオーダーしたのですが、注文に失敗していました。
実物をご覧ください。
白い部品が失敗作です。

今回の作例は、オリジナルを 70% に縮小しているのですが、上の写真の2つの部品だけは良く確認せずにオリジナルサイズで発注してしまいました。
そこで、製作に必要な部品を自宅の 3D プリンタで出力したのが灰色の部品です。
結構なサイズの違いですね。(プリント基板も 3D モデルも、発注前には再確認しましょう!)
四角い部品は車両下の部品なので多少荒い出来でも目立ちません。
丸い筒状の部品は、車両側面でドアの下の配線をまとめる配管ですがディーテル。アップのために他の素材で作り直す予定でした。
どちらも特に影響はないですね。(負け惜しみ・・・)
次回の予定
次回は思ったよりもキレイに塗装できたボディのマスキングテープとマスキングゾルをはがして、塗り分けの状態を確認します。
その後、内装などの細かな部品やインジケータを再現する方法を試験します。
そして、並行して進めていた色指定を完成させます。


コメント