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第1回目は、愛用している半田こてを紹介します。
愛用の半田こて「TQ-95」
私が現在、常用している半田こてはgoot(太洋電機産業株式会社)社の「TQ-95」です。
以前は、もう少し小さい形のセラミックヒータ半田こてを使用していましたが、スイッチが付いて温度調整が出来るので、かなり広い面積のグランド端子、大きめの端子からIC程度の小型の部品まで、表面実装の部品以外はこれで十分ですね。
すでに、こて先とヒーターパイプを新品に交換していますが、ヒータは元気です。
長時間は使用できませんがスイッチを押している間は90W、通常は15Wです。
このスイッチのおかげで、押すと30秒ほどで使用できるようになるので大変便利に使っています。
見た目と違って、本体は65gと軽量で使いやすいです。
使用感は大変良いのですが、動作音がする器材ではないので電源が入っているか分からない時があります。(触ったらヤケドをしてしまいます!)
スイッチのあたりに電源ランプが付いていると使いやすいのですが。
付いていないなら、やってみよう!
半田こてに「電源ランプ」を追加します。
「電源ランプ」の追加
「電源ランプ」追加方法の検討
電源ランプを追加するには、電球、パイロットランプ、LEDなどが考えられます。
電球、パイロットランプは、玉切れの心配があるので出来ればLEDを内蔵したいです。
でも、LEDを内蔵した例は少ないですね。
既存部品の確認
心配なので、既製品の回路を確認します。手元には3種類の「LED式パイロットランプ」付きの物がありました。分解して中身を見てみよう。
(交流100Vを使用する部品の分解・組み立ては自己責任でお願いします。)
「ひかるスイッチ」
「ひかるスイッチ」(ほたるスイッチはスイッチOFFで光り、ひかりスイッチはスイッチONで光ります。)を分解します。
スイッチを分解すると、LEDなどが乗った基板が出てきました。
回路基板と並列に、奥の方にコイルが入っていました。
回路的には、こんな感じでした。(以下、接続部分、コイルなどは省略しています。)
想像どおりの回路です。抵抗で電流制限をしてダイオードを並列につないでいます。
「ランプ付きスイッチ」
ファンを制御するランプ付きのスイッチ(上)
ランプが付いた基板のユニット(下のベージュ部分)から配線が伸びて、その先にはダイオードブリッジとダイオードが付いていました。
回路的には、こんな感じです。
ダイオードブリッジとその先にダイオードが付いていますが、抵抗は付いていませんでした。
雷ガード
最後に、今は使っていない雷ガードのLEDパイロットランプ部分です。
回路的には、こんな感じです。
あれ?ダイオードが直列ですね。
改造方法の決定
既製品を分解したら、予想に反して3つがそれぞれ違う回路でした。
ダイオードブリッジを使った回路が一番安全そうですが、スペース的に半田こてに内蔵するのは難しそうです。一番簡単に出来そうで、回路的に大丈夫そうな「ひかりスイッチ」方式で行きます。
注意:以下では100Vを通電する回路を改造しています。
同じことをする方は少ないと思いますが、改造する場合はご自身の責任において行ってください。
改造開始
半田こてを分解します。プラス・ドライバだけで簡単に分解できます。
分解したら、LED、ダイオード、抵抗を向きを確認して半田付けします。
(半田こての半田付けには、もう1本の半田ごてが必要ですね。)
配線を絶縁して、3mmの穴をあけてLEDを見えるようにします。
LEDの位置は、スイッチの上の柄の中央にしてみました。
動作確認
組み立てたら、動作確認です。
写真では少し暗いですが、緑LEDが点灯して良い感じに出来ました。
まとめ
お気に入りの半田こてに、通電中はランプが付くようになりました。
これで、消し忘れや間違って通電中に触ることがなくなりそうです。
満足度は、95点です。
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