はんだ吸煙器の製作2

前回、百均の「フローリングワイパー」を使って安価に製作した「はんだ吸煙器」は、色々と不具合があり改善方法を色々と考えました。

(「はんだ吸煙器」1号の制作記事は以下をクリック。戻るにはブラウザの戻るボタンで。)

しかし、吸引力を上げるには大きなファンを使う必要があり、そのためには本体を作り直す必要があるため、1号機の改造ではなくて別なものを作ったほうが早いことに気づきました。

色々と探したところ、Thingiverseの「Fume Extractor – Smoke Monster 120」が良さそうだったので、これを作ります。

立てても横にしても使えます。ファンは12cmが使えるので、自作パソコン用のケースに使っていた強力なものが使えます。
必要な部品も部品箱を探したらありました。さらに、充電式でコードがないので移動も使うのも楽です。

必要部品

120mm ファン(パソコンケース用を使いました。)
18650 リチウムイオン充電池(ジャンクのノートパソコンから回収品)
電池ケース
DCブーストコンバータ(部品箱で見つけました。)
バッテリインジケータ(部品箱で見つけました。)
バッテリ充電器 モジュール(TYPE-C端子のものを使いました。)
スライドスイッチ(部品箱で見つけました。)
12.8 × 12.8 × 9 mmのフィルター(ホームセンターで購入)
M4×40mmボルト 4本

120mm ファン
DCブーストコンバータ
バッテリインジケータ
バッテリ充電器 モジュール

部品の製作

3Dプリンタで公開されているファイルをプリントしました。
サポート材を付けなくても。きれいに出力できました。
サイズが大きいので、結構な時間がかかりました。

下半分の写真を取り忘れました。

配線

モジュールをつなぐだけなので配線図はありません。
下図を参考にしてください。
なお、「バッテリインジケータ」は、裏側のジャンパが1セル用に設定されていることを確認してください。
「DCブーストコンバータ」は、出力電圧が12Vになるように調整します。

部品の組み込み

上部ケースにファン、電池、「バッテリインジケータ」を組み込みます。「バッテリインジケータ」は、はめ込むだけでしっかりと固定できました。
ファンの風向きは「バッテリインジケータ」側に排気されるように組み込みます。

下部ケースに「スライドスイッチ」と「バッテリ充電器 モジュール」「DCブーストコンバータ」を固定します。
「スライドスイッチ」は、ボルトで固定します。
「バッテリ充電器 モジュール」と「DCブーストコンバータ」は、ホットボンドでしっかりと固定します。

上部ケース

各部品は、元々コネクタが付いていたファンを除き直接はんだ付けしました。

下部ケース

M4×40mmのボルト4本でケースを固定します。(配線を挟まないように注意します。)

フィルタ

フィルタは、オリジナルでは厚さ9mmの「はんだ吸煙器用 活性炭入りフィルタ」を装着していますが、近くのホームセンターにはそんなものは売っていなかったので、黒いフィルタを買ってきて切って作りました。厚みも半分ぐらいしかなかったので2枚重ねです。
四隅はボルトが通る部分を落として八角形にカットしたのですが必要なかったようです。
普通に12.8mm×12.8mmの四角形で大丈夫です。

動作確認と評価

3Dプリンタでの部品製作さえ済めば、モジュールを組み合わせるだけなので簡単に完成できました。
USB端子から電源を供給して充電が完了してから動作確認をしました。
充電式なので電源を気にせずにスイッチを入れるだけで、立てても横にしても近くに置いておくだけで半田付けの時の煙を吸い取ってくれます。(ファンの直径が大きくなった威力は絶大ですね。)
良いものが出来たと思います。

横置きの様子
縦置きの様子

設計は素晴らしく動作は問題ないのですが、その構造上、ある程度の場所が必要なため、満足度は95点です。

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