今回は、「Hさん」から「無料配布中のオシロスコープのプリント基板」を使って、siliconvalley4066 さんの 「2CH オシロスコープ」が完成したと連絡を頂いたので製作例として紹介します。
「オシロスコープのプリント基板」のお裾分けの記事は以下のリンクをご覧ください。(まだ、基板の配布は継続中です。)
siliconvalley4066 さんの 2CH オシロスコープの製作例は「「オシロスコープのプリント基板」の組み立て方3」をご覧ください。
「siliconvalley4066」さん 2CH オシロ について
siliconvalley4066 さんが書かれた、オリジナルの 2CH オシロスコープの製作例記事は、こちらをご覧ください。(別窓が開きます。)
このオシロスコープの今までに公開されているバージョンは次のとおりです。
V120:2021年8月19日版
V130:2023年7月5日版
V132:2023年10月3日版
この簡易オシロスコープには、オシロスコープ機能の他に
・FFT機能
・パルスジェネレータ機能
・ファンクションジェネレータ機能
・周波数カウンタ機能
などが「てんこ盛り」の高性能型です。
その為、スケッチは Arduino UNO の記憶容量ギリギリまで使用しています。
Hさんの製作例
それでは、早速「Hさん」が製作されたオシロスコープを紹介します。
ケースはダイソーの「箸箱」を使用されたそうです。
箸箱の中にオシロスコープ基板、OLED ディスプレイと電池ケースまでがキッチリと収まっています。
ただし、このケースに収めるために OLED ディスプレイはオリジナルの 1.3インチ型の SH1106 ではなく、0.96インチ型の SSD1306 が使用されています。
この OLED ディスプレイを使用するには、オリジナルのスケッチから何らかの部分を削らないとメモリに収まらないのですが、siliconvalley4066 さんのブログに書かれているように波形データを削ってなんとか制限内に収めたそうです。
内部の様子
まずはプリント基板の実装状態を見て頂きます。
このオシロスコープ基板は、小型のセラロック(16 MHz)を使用しているために、手半田で作るのが大変だと考えて他の部品も表面実装で統一した、私にとっては初めての SMD 部品を使用しリフローで作る前提で設計した基板でした。
ところが、H さんは高い技術力でリード部品を加工して、このオシロスコープ基板を組み立てました。
すごいです!
「箸箱」ケースに収納した状態です。
上蓋が透明なのを利用して、OLED とスイッチを取り付けています。
(ただし、私の様な不器用な者がこのマネをすると、少しの歪みで壊れてしまう OLED ディスプレイを直接ネジで固定できるような正確な穴あけは難しいと思います。)
ケースの下側にオシロスコープ基板と並んで、右側に市販の電池ケースがそのまま収納されています。
こうやって見ると、この「箸箱」はオシロスコープを作るために作られたようにピッタリですね。
電源と AC/DC 切り替えスイッチは柄の部分が長いスイッチを採用しているので、基板からそのままケースを切り抜いた穴から操作が出来ています。
次に、実際に他の器材の発生する信号を見ているところです。
しっかりと波形が表示されていますね。
OLED は視認性が良いので、箸箱ケース内からでも、波形が良く見えています。
最後になりますが、H さんから OLED オシロスコープが動作しているところの動画が送られてきたので、下の再生ボタンを押して動画をご覧ください。
製作へのお礼など
最後になりますが、このような素晴らしいオシロスコープの製作データを公開して下さった siliconvalley4066 さん、ありがとうございます。
また、製作した写真などを添えて完成の連絡を頂きました H さん、感謝します。
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